矯正治療とは
悪い歯並びや「かみ合わせ」を正常な状態に治療し、機能的にも生理的にも、そして精神的にも健康な状態を作り出す治療なのです。正しい「かみ合わせ」は虫歯の予防・歯周病の予防や改善に寄与しその結果、自分の歯を長持させる事にもなります。
また、治療によって物を咬む能力を向上させ、正しい方向への「あご」の発育が起こり、顔全体の感じが良好に変化するなど身体全体の健康とその人の性格などにもかかわる大事な治療なのです。
クリニックでは、調和のある正しい歯並びそして調和がとれた美しい笑顔のために、スタッフ一同親切に、やさしく、誠実に取り組んでおります。矯正治療に関してなんでもお気軽にご相談下さい。無料相談も承ります。
矯正の治療期間と難易度について
矯正歯科治療の一般的な治療期間と通院回数について
矯正治療では治療期間は症例の難易度、患者様の協力、治療手法の違いにより短縮や延長があり一概に何年・何回とは言い切れませんが、一般的に永久歯の固定式矯正装置での治療では、治療期間は約2年間、毎月の通院で合計通院回数は約24回程度となります。もちろん、難易度の高い症状の治療では延長があり、難易度の低い症状の治療では短縮されますので、個々の患者様について、検査診断の結果でおおよその治療期間と通院回数をご説明させていただいております。
混合歯列期から管理させていただき、永久歯列期に仕上げをする2期に分けた治療では、通院は長くなります。ただし、第1期の治療で条件を良くするため、第2期の永久歯列の固定式装置での治療期間が短縮されることが多くなります。 また、第1期治療で良好な結果が得られれば第2期治療をしない選択もあります。
治療期間と治療の難易度は密接な関係があります。
ガタガタがあるより、突出の症状が重いものが難しいので時間がかかります。一見ガタガタがひどくても上下の顎の前後の位置関係が良好ならば早く治ります。症状が重くてガタガタもあればさらに難しいので、時間がかかってしまいます。あとは、顎が曲がっている人も難しいです。また、噛み合わせの深い人の中にとても難しいタイプがあります。
というように、一概にどのくらいの治療期間と言うのは難しいのです。矯正治療の成功の条件は、診断、治療技術、患者様の協力の3つだけです。 診断は設計図が悪ければダメだということで、経験と観察がものを言います。
治療技術は経験より素質だと私は思います。 但し、経験によって色々な引き出しが出来ます(方法が知識として蓄積されます)から、器用なだけでは駄目で、それらをどの場面で使うかも経験ですが、その閃きはやはり素質です。患者様の協力は本人が直したいという気力の大きさに左右されます。 患者様の協力が無ければどんな名医が手掛けても治りません。 初心者の矯正医でも診断を助ければ、易しい症例を良い協力のもとですれば問題なく出来ます。 患者様の協力が必要だということです。 協力の良し悪しで治療期間も延びますし、治り具合が悪ければ期間もどんどん延びて最後はお互いでギブアップです。
もうおわかりですか? 矯正の治療期間を一般的には2~3年と、大雑把に説明される理由のことですが、協力次第でいくらでも長くかかってしまうのです。ほとんどの原因は患者様の非協力によるものなので、保険を掛けて長めで曖昧な治療期間を言う訳です。 ところが、治療する先生の側にも、技術の無さゆえの不安感故に時間を沢山かけてしまうかも、とか、大まかな予測さえも立てられない失格者も居ます。 一般的な治療期間の平均とされているところは30ヵ月だそうですから、2~3年というのもあながち間違えではないのです。しかしながら、矯正医失格者の2~3年は易しいものもそれだけ掛ってしまうということで、難しい症例は無制限一本勝負で、どちらかがギブアップするまで続きますのでご注意。 協力の良し悪しで治療期間も延びますし、治り具合が悪ければ期間もどんどん延びて最後はお互いでギブアップです。
私は、初診で初めてお話する時には、まだデーターの分析をしていませんから、と前置きしますが、1年半~2年を目処に治療しますと言います。それは、簡単なものは1年半までかからないものが大半で、ほとんどの患者様が2年を越えないからなのです。
当院では矯正治療に際してセルフライゲーションブラケット装置(SPEED System )を採用して、治療効率を高めています。そのため、上記の治療予定の期間がご提案できます。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者様の協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
矯正治療の流れ
自分の「お口」の状態と年齢より、およその自分の矯正治療について、おおまかですが、ご理解いただけると思います。しかし矯正治療は「咬み合わせ」ばかりではありません。できるだけ患者様のお顔や口元の調和も同時に考えねばなりませんね。詳しくはぜひご相談ください。 およその目安として11歳頃までの方は早期治療へ、それ以上の方は本格的治療へお進みください。各項目をクリック致しますと関連ページに移動します。
-
初診相談
まずは、カウンセリング。歯の状態を拝見し、どんな治療が必要か、また費用や期間などを、わかる範囲でご説明します。
-
精密検査
最適な治療に必要な情報を得るために、虫歯のチェック、歯牙模型、レントゲン、写真などの検査を行います。
-
診断
検査結果をもとに、治療方針や期間・費用などをご説明します。治療するかどうかを、よく考えて決めていただきます。
-
矯正治療の開始
診断結果をもとに、患者様に最適な矯正治療を施します。